2016/11/14

フルライン交換 vol.1

自分の愛機タンデムグライダーのフルライン交換。


夏ぐらいから、やろうやろうと思っていた所でしたが、
他のグライダーのチェックやライン交換が立て込んでいて、
やっと自分のグライダーの番となりました。

パラグライダーのラインは、伸びたり縮んだりと、
変化していきます。紫外線による劣化もおこりますので、
定期的(一概に何年と言いにくいですが)に交換が必要となります。

飛びが悪くなったパラグライダーを劇的によくするのが、
このフルライン交換となります。

コンペグライダーだと、最初の40h~60hが交換目安。
シリアルグライダーでしたら、交換する人は少ないでしょう。
メーカー的には、最初の3年で、グライダーチェック!
バランスを見てもらいましょう!

というところですね。

僕のタンデムの場合には、2年か200hが一つの目安です。
タンデムグライダー・・・お客様を乗せますのでね。
もしくは、3年に1度新品に交換です。


ライン交換には、2種類あります。

1 旧ラインを残す。
  今着いているラインを丁寧に外し、ナンバーふってしっかりと残す。

2 旧ラインを破棄。
  キャノピーの取り付け部分、ラインをゆるめ、付け根から切ってしまう。

僕自身は、ラインがダメになるので、破棄する方を選びます。作業工程が
メチャクチャ楽だからです。
しかし、お客様のリクエストで、「全てのラインを保管したい・・・」
なれば・・・丁寧にナンバーふって、A、B、Cとまとめていきます。



このラインカッター、キャノピーは傷つけず、ラインだけすぱっと切断します。
本来の仕様意図としては、こんな時に使うものではありませんが・・・
どういうときに使うのか・・それは直接ご質問下さいね~


さぁ、ラインを切っていきましょう。
保管しなくて良いので、メチャクチャ気楽にのぞめます。
こんな感じで、軽く引くと、ラインは切れていきます。
 

ほれほれ。
気持ちいいですよ~
すぱすぱ切って下さい。



こんな感じです。
続いて、ライザー、ラピットリング付近、ブレークコードを
外していきます~


アドバンス、バイベータ5(41)
A、B、C、D、E、ブレークと、5列構造に、ブレーク。
ライザーは A、A’(ビッグイヤー用)、B、C、D(+E)の5本

ここは切らずに丁寧に
外します。



続いて、新しいラインをテーブルに並べましょう。
ラインの見取り図は必須です。
A~Eまでのライン構成を、頭にたたき込んでおきます。

翼端スタビと、ブレークコードは別として行っていきます。




ラインの色は4種類。
末端のキャノピーに一番近いところは、共通の色、(白に青)
Aラインのボトムにメインは、青
B~Eのボトムとメインは、黄色。
スタビとブレークは、全く異なって赤です。




ライン交換は、基本室内です。
ラインはたくさんあります。
風で飛んでしまったり、キャノピーがめくれたら、困ります。

地面の上にキャノピーを拡げると湿気も上がってきます。
紫外線もよくありません。

必ず室内で行いましょう。


ラインは左右翼の2本セットでテーピングされています。
なので、センターに座って、左右やっていきますよ~


これはBラインセンター、一番キャノピー側。
付け根は以下の通り・・・


ここにラインを通して・・・


くるっと通して、ここからがポイントね。


ライン側で玉にならないよう、ひっくり返して下さいね。


こんな感じです~


ぎゅっと締めたら・・・


結び目がこうなるようにして下さいね~
ここ大事です。メチャクチャ大事です。
ぎゅっと引き締めます。


あとは同じ事の繰り返しです。
A~Eライン。



本日はここで終了です。
キャノピー側、A列~E列全てつけ終わりました。
明日は、ミドルラインにメインライン・・・

スタビにブレークコードです。



慌てず行きますよ~~~




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