2022/06/06

Top Gun: Maverick

Top Gun:Maverick トップガン マーヴェリック


閑話休題 映画鑑賞・・・Top Gun: Maverick です。

レイバン、フライトジャケットMA-1、カワサキGPZ900R、ポルシェそして音楽は80's。16歳の高校1年生の時に見たあの続編を、36年経て観てみるトップガン2。どう観えるのか・・・どう感じるのか・・・久しぶりに映画館に行ってみた。

冒頭からケニーロギンスのデンジャーゾーンが流れる。レイバンをかけ、フライトジャケット(背中のワッペンにはアメリカ、日本、台湾・・・何か意味あるんだろうな)に袖を通し、GPZ900Rにまたがり滑走路を爆走するマーヴェリック!!! 前作を大きく意識したシーンは鳥肌もの。トニー・スコット監督に捧げているのかもしれない。やっぱりめちゃくちゃカッコいい。



しかし、感動はここまで。 起承転結の起こしの部分、マッハ10超えて空中分解するテスト飛行から簡単に生還。マッハ10はソニックブーム×10ですよ?普通死ぬ。教官として赴任したトップガンの精鋭若者達を、模擬練習であっさり一蹴。早々に無双である事のスタンスを確率。どの国かよくわからない敵へのミッションが、その訓練生達にさせるという無謀な設定。

訓練生の中にはかつての相棒グースの息子・・・父の死&ある事情からマーヴェリックを許せない・・・と、うすめの確執。そもそも達成できそうも無いミッションになぜ訓練生を使うのか?もはや全く理解できない。ハリウッドの善し悪しでは無いのだが、同じ戦争物で言えば、『フューリー』の方が設定的にしっくりくる。

結局そのミッションには教官であるマーヴェリックみずから出動し、グースの息子を従えることになる。当然、ミッションはコンプリートなのだがここからがすごい。窮地に立たされたグースの息子を助けるために、身を挺して被弾し墜落するマーヴェリック。

ここで死んだら『フューリー』で、物語は完結する。しかし、マッハ10の事故でも死なない男はちゃんと脱出していて不死身の体を具現する。そこにグースの息子も入って敵基地のなかにあるF-14奪って脱出しちゃうという、普通の脚本家なら絶対にしない暴挙に出る。

そもそもこの敵国、『ならず者国家』と糾弾しているのだが、なぜアメリカのF-14があるんだろう? 仲間だったのか?しかも、飛べる状態で保管してあると言うことは、メンテナンス部品の供給を受けていると言うことか? しかしその基地には第5世代の最新鋭戦闘機も配備されているときてる。同じ基地の中に整備されいつでも跳べる40年前の旧型戦闘機と、最新鋭の戦闘機が配備されているって言う大きな謎。

日本海軍で言うところの、
日露戦争時代の戦艦三笠と太平洋戦争時代の戦艦大和が、一緒に軍港で浮かんでいるようなものか?

奪ったF-14と最新鋭の第5世代戦闘機はもちろんドッグファイト。こうなるとヒヤヒヤせず見ることが出来ます。だってトム・クルーズが操縦するF-14は当然勝つ。あっさり第5世代2機を撃墜したF-14は、ボロボロにはなりながらも空母に無事帰還。甲板に降り立つマーヴェリックがブリッジの上官と目を合わせ敬礼・・・オーディエンスと化した艦隊隊員の興奮はMax、万雷の拍手が空母中からおこります。もちろんアメリカの全ての劇場は、ここで一番盛り上がるはず。間違いない。

そして・・・

布石も無ければ回収すべき伏線も無い。内容的には何も無くトム・クルーズのエンタメだと言うことだった。トム・クルーズがとにかく格好いいんだ。そこにつきる。トム・クルーズという稀代の俳優がなす最高のエンタメムービーだ。

しかしながら・・・

映画はそれでも良いのだ。
文芸作品の映画を観たいときには、それを観れば良い。

文芸では無くエンタメなんだから。わかっていた、この設定は、エンタメでかつその部分だって。わかった上で16歳の躍動してみたあのエネルギッシュな自分を、思い出してもみたかった。



映画の1面の功績はエンタメで、映画の1面の失策はエンタメだ。

例えば高畑勲は文芸で、宮崎駿はエンタメ・・・どちらの善し悪しでは無く、そうなんだ。トトロは面白い。ラピュタも面白い。それでも宮崎駿と言う男が作りたかった映画とは、高畑勲が醸し出す世界観だった。しかし世間は高畑勲の火垂るの墓を彼が思ってもみない方向で評価し、そのうえで興行収益が高いのはナウシカであり、千と千尋であり、もののけ姫なのだ。


ざっくり映画とはそう言うものなんだ。


CG少なめのこの作品の、圧巻なビジュアルと潔いアメリカンファーストに、ストーリー性の正誤はどうあれ、面白かったし、戦闘機が格好良かった。カワサキのバイクがめちゃくちゃ格好良かった。MotoGPライダーの『マーヴェリック・ヴィニャーレス選手』は、お父さんがこの映画のファンだったから。世界中の若者同様、自分もめちゃくちゃ憧れた。ちなみに青木の乗用草刈り機のエンジンがカワサキなのは、トップガンに由来するものでは無い。

ゆえに、マーヴェリックとグースの息子がミッション後和解し抱き合ったときには、涙腺が緩んだ自分がいた。ゆえにエンタメとして、十二分以上に楽しめる。

起承転結の結びを見終わって16歳の自分は・・・と、思った。16歳の自分は少なくともエンタメだとか文芸だとか思わず、ご託述べずに普通に見て楽しめた事。すなわち良かったんだろう。当たり前の少年で。

映画は受け手の趣味趣向が色濃く出る。

どのラーメン屋が旨いとか旨くないとかに近い感覚で、あまりこの手の感想を記述することは自分はそうないのだが、話は面白くないが36年の自分の過ごした課程を振り返ることが出来た。36年後に同じ人が主役を張れるなんてトム・クルーズくらいなもんだろう。このことだけで大きなリスペクトに値する、偉大な俳優だ。


その意味では明らかに、
世界に名だたる映画なのかもしれない。名画かどうかはわからないけど。


楽しめるんだから・・・そもそも名画である必要も無いんだろう。





追記:90分の映画と言う尺に、しっかり整合性とれた内容を盛り込むことは難しい。盛り込んだとしたらエンタメ要素は薄くなってつまり、大衆は喜んでもらえないのかもしれない。大衆迎合の善し悪しでも無いが、動画配信やYouTubeのように安価に尺が長く伸ばせる媒体と戦わなければいけない映画は、




有人戦闘機を否定した今作品のある意味、『映画も未来が無い』そんな比喩もあるのだろう。



もしかしたら、映画の限界はとうに来ているのかもしれない。







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